SSブログ

コロワイドとレインズ・インターナショナルの思惑 [Food]

スポンサーリンク




居酒屋「甘太郎」「北海道」「いろはにほへと」などを運営する飲食店チェーンのコロワイドが、10月1日付けで焼肉店「牛角」、居酒屋「土間土間」などを運営するレインズ・インターナショナルの持株会社、レックス・ホールディングス(非上場)を傘下におさめると発表された。レックスの経営権は投資ファンドのアドバンテッジパートナーズからコロワイドに移る。


思惑はいかに?
yahooニュースbusinessでなるほどな記事を見つけた。一部抜粋すると、
外食産業は店舗を造って、その売り上げから利益を得るという構造。しかし市場の縮小傾向は続いており、店舗の売上高を伸ばすことは難しい。売上高が落ちても成長することは必須だ。
アパレル「ユニクロ」のように製造小売業は外食でも1つの勝ちパターンになっている。
そこでコロワイドはバンノウ水産といったマグロ卸会社を買収したり、昨年11月に神奈川県・横須賀で食材調理・加工工場を竣工したりするなど、マーチャンダイジング(MD=食材の仕入れ、物流、加工、調理、商品開発といった一連の流れ)の機能を向上させてきた。MD機能を発揮するためには、こうした工場への設備投資以外にも、最低1000億円の売上高か、1000店舗の規模が必要だ。レックスの買収により直営・FC合わせて1200店の販売先が加わり、レックスとコロワイドの合計で2150店規模になる。レックス傘下の物流会社コスト・イズには食材加工・調理工場はないが、コロワイドのMD機能を持ち込むことで今2013年3月期から20億~30億円のシナジーが見込める。こうした販売先の確保とMD機能の強化とが、資本参加をした最大の理由だ。

なるほどうなずける。

理由として考えられるものがまだある。 「土間土間」だ。
「土間土間」を、「甘太郎」「北海道」「いろはにほへと」など既存の居酒屋ブランドのラインナップに新たに加えることの意味は大きく、居酒屋チェーン業界首位のモンテローザ(「白木屋」「魚民」「笑笑」などを運営)を射程内にとらえることができる。しかも「土間土間」は居酒屋のブランドイメージ調査でいつも女性からの高い支持を得ており、好イメージが集客に影響したり、土間土間のノウハウで店舗オペレーションが改善するといった波及効果も、期待できるだろう。

そしてもう一つ、ベンチャー・リンクと培ったレインズ・インターナショナルのフランチャイズのパッケージ化ノウハウも魅力ではないでしょうか。直営店主義でやってきたコロワイドにはないものがたくさんあります。
ベンチャー・リンクは平成24年3月12日に民事再生法の適用を申請し事実上倒産しましたが、間違いなくフランチャイズ業界の花形としてひとつの時代を築いた会社でしょうね。儲けの構造をつくるのが非常に上手かった。ただ、時代の大きな流れには対応出来なかった。訴訟問題などは対応出来ないパッケージだったのかも知れませんね。2010年に経営破たんした日本振興銀行グループの企業だったことも運が悪かったかもしれません。

少しそれましたが、このような思惑からコロワイドとレックスが組んで企業価値を上げること、こういったことではないでしょうか。

西山知義・レインズインターナショナル会長(レックス創業者)もファンドからファンドへではなく、コロワイドを選んだことから、この縁組が企業価値を上げると考えたのではないでしょうか。












スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:マネー

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。